MacでWindows

IntelMacになってから、Macの筐体でもWindowsが動くという事で、やり方を調べてみた。

おおまかに分けると、以下の3つの方法があるようだ。

a,BootCampを利用してデュアルブート
b,仮想化ソフトを使って、仮想マシン上にインストール
c,BootCamp領域から、仮想化ソフトでブート

aの方法

aはMacOSX10.5(Leopard)から正式にサポートされた方法で、Macとは別のパーティションWindowsをインストールし、起動時にどちらのOSを起動するかを決められるというもの。
インストールの手順としては、

  • Mac側でBootCampアシスタントを起動し、Windowsの領域を確保する。
  • WindowsのCDでブートする。
  • ドライバをインストールする。

という流れ。ドライバに関しては、付属品のLeopardのOSディスクがハイブリッドCDなので、Windowsドライバディスクとして利用できる。
BootCampアシスタントは、Windowsでいうfdisk的な役割と思えばわかりいいと思う。
(実際fdiskのようにコマンドラインからパーティションを操作できるdiskutilというコマンドもあり、それを使ってパーティションを切っても動くらしい。BootCampアシスタントの場合はWindowsとデータ領域が1パーティションの構成しか選べないが、diskutilを使うとデータ領域とWindows領域を分けたり出来る)
この方法だと、PCブート時にMacWindowsのどちらを起動するか決めるないといけないため、OSを二つ同時に起動する事が出来ない。
またWindowsインストール領域のフォーマットがFAT32であればMacからの書き込みが出来るが、NTFSの場合は読み込みしか出来ない。
そして、WindowsからはMacの領域を全く認識できない。
従ってMac-Windows間の連携は悪いが、普通のWindowsとして立ち上がるのでパフォーマンスは一番よい。

bの方法

bは、WindowsでいうところのVirtualPCのように、MacのファイルとしてWindowsのインストール領域を作成し、そこにWindowsをインストールして仮想化ソフト上で起動させる方法。
この方法の場合、Macを立ち上げたままWindowsを起動できるが、逆にWindows単体で起動する事は出来ない。
OSを2つ立ち上げるのでマシンパワーが必要だが、MacWindowsの相互でファイルをやり取りしたり、特定の状態でWindowsのスナップショットを取ったりできる。またファイルが作成されるだけなので、(ライセンスが許せば)バックアップやコピーが容易に出来る。
仮想マシン上の動作であるため、Windowsが認識できるコア数が最大2個だったり、DirectXが使えなかったりとハード的な制約が存在するが、激しく3Dゲームをやったりしないかぎりは不満なく使える。

cの方法

cは両方のイイトコ取りで、インストールはaの方式のようにMacと別パーティションに行う。そこからブートすることも出来るが、Macを立ち上げたときは仮想化ソフトを使う事でその領域からWindowsを立ち上げる事も可能というもの。つまりaの状態のままで、bのような使い方が出来る。
例えば補助的にWindowsを使いたいときはMac上から立ち上げて、パフォーマンスがいるときだけWindowsでブートする、というような使い方が可能。
インストールはWindowsの領域にしかしないので、ディスクスペースも無駄にならないといいことずくめ。

となると

無論cのやり方かなと思ったが、調べてみるとどうもcの場合はライセンス認証が問題になるようだ。
仮想化ソフトで別パーティションWindowsを起動するときは仮想マシンをかませるのだが、そうするとWindowsだけでブートしたときに比べて、Windowsから見たマシン構成がガラッと変わってしまう。
この為、再度ライセンス認証を行う必要が出てくる。
「仮想化ソフト上で使っています」とMSに言えばライセンスキーを2つ発行してたりするらしいが、OSが大丈夫でもオフィスやその他諸々は同じ理由でライセンス認証がうまく行かないらしく、いろいろと面倒らしい。

ということで

今はbの方法で仮想化ソフトにインストールしてみた。OSはWindowsXP Homeだ。
仮想化ソフトは4つほどあるらしいが、有名なのが「Parallels」と「VMWare fusion」というやつで、ネットを見ているとVMWareの方がパフォーマンスが良さそうだったので、ダウンロード販売で購入した。いずれも80ドル程度のようだ(安い店だと50ドル程度の様子)
インストールした感じとしては、かなりレスポンスよく使えるという印象。メモリが1Gしかないのでスワップし出すと重くなるが、メモリをもう少し足せばおそらくかなり快適だろう。
VMWare fusionの使い勝手については、また後日。Windows以外にもLinuxとかその他もろもろ入れられるようなので、それも試してみたい。

ちなみに

つるしの状態でMacを起動すると、起動直後は空きメモリが628M程度、日本語変換(ことりえ)起動後でも560Mほどのメモリが空いている。
いくつかアプリが動いていてこの状態なので、OS自体はかなり軽いようだ(BDSベースなので当たり前なのかもしれないけど)