JavaEE

id:shot6さんがJavaEEの終焉について言及しているので、私も便乗して。


JavaEEのEEは「Enterprise Edition」の略なのは周知の事実ですが、私はどうもこのネーミングに違和感を感じます。
確かにエンタープライズな仕様は多いですが、例えばHttpSessionなんかはエンタープライズの仕様に入れとく必要はないと思うのです。WebEditionとかのほうがしっくりきますよね。
それにエンタープライズと一言で言っても、さまざまな業態や規模もあって、規格の中でも必要な部分とそうでない部分はありますよね。なので、JavaEEも大きくするばかりでなくて、もう少し分割するとかっていうのは(もう策定中かもしれないけど)取り入れて行ってほしいなと思います。


それに、JavaEEはもともとはいろんなコンテナに乗るっていう利便性から出て来た規格だと思うのですが、ちょっと逸脱してるような感じもしますよね。オープンソースが増えて来て、アプリケーションで解決出来る事も多くなって来ると、実装の分からないAPサーバの実装よりも、ソースが見える物を使った方が安心という考えも一理あると思います(例えばJPAを使わないで、OSSのORマッパーを使うとか)。
なので、APIセットを増やすよりも、「通信を受け取ってから何ms以下でServletにリクエストが渡る事」とか「サーバ本体のメモリは100M以下とする事」などのインフラ的な仕様を入れるとか、「WEB-INF/lib以下をフォルダ分け出来る」とかっていう利便性の向上に注力するとかしてほしいなと思います。


あと、やはりこういう風に名だたる企業が大きな仕様を決めると、「これが標準なんだ」と思ってしまうケースがあるのも問題だと思います。標準というだけでJSFを採用してデザイナーと折り合いがつかない、というようなケースもありますし。


今後もJavaは使って行くと思いますし、発展してほしいとも思うので、私は終焉とは言いませんが、それでも昔ほどの求心力は無いように思いますので、ここらでひとつ方向転換してほしいなと思います。