Apolloミニキャンプ

5/23に大崎で行われたApolloのイベントに行って来ましたので遅ればせながらその感想を。
Apolloの生みの親のナイスガイ2人がプレゼンテーションしてくれました。
内容は覚えている限りで書くと、

  • ミュージックストアのデモ
    • Webベースで作ったミュージックプレイヤーと、Apolloのミュージックプレイヤー
    • Webから再生したい曲を選択すると、Apolloのプレイヤーに曲が転送され再生される
  • Apolloの開発スタイルの違いの説明
    • Flex2ベースとHTMLベースの開発スタイルがあり、いずれのアプローチでもOK
  • HTMLとFlex2のミックス
    • HTMLからFlex2を呼び出したり、Flex2からHTMLを操作したりできる。
    • 洗濯機のデモ(洗濯機の画像の中で、googleのwebサイトがグルグル回る->こんな感じ
    • HTMLとFlex2のデータ連携(HTML上のJavaScriptのオブジェクトをそのままFlex2で扱える)
  • PDF表示機能
    • Flex2上にPDFを表示可能。
    • のようなタグを書いていた
  • ドラッグアンドドロップ
    • GoogleMapのデモ(Flex2で作った住所一覧をGoogleMapにドロップするとその場所に移動する)
  • Apolloの今後
    • 今年秋ぐらいにベータ版を出す
    • D&D、PDF表示、ネイティブファイルダイアログ、マルチウィンドウ、HTMLの透過などをサポート
    • 正式版は来年
  • 質疑応答
    • Apolloのランタイムを普及させる作戦は?
      • まあがんばる
    • 複数のランタイム環境を同時に使えるか?
      • 使えるようにする予定
    • インストーラーなしでもランタイムを入れられるか?exeにできる?
      • いまのところは考えていないけど、簡単にランタイムは入れられるようにする
    • DB接続は用意する?
      • しないから有志でやってちょうだい
    • DLL呼び出しとかは?
      • 1.0ではできない
    • SocketでListenできるか?
      • 話題にはあがったけど、とりあえず実装はなし
    • コードネームはいつ正式名称に変えるの?
      • そろそろいいタイミングかもしれない

とこういう感じでした。

個人的には

PDFのサポートはともかくうれしいですね。いままでだと別ブラウザに出すしかできなかったので。
気になったのはPDF出力時のlocationプロパティで、これだけしかないとPDFをサーバから持ってこないといけないし、あとPOSTしたデータでPDFを生成したい場合にうまく行かないと思うので、ぜひともバイト配列をセットできるdataプロパティとかを作って欲しいです。
インストーラーに関しては、やはり質問件数も多くみんな気にしているところでした(インストーラーベースじゃなくてダブルクリックで動くようにしてほしい、とかなり噛み付いておられる方もいらっしゃいました)。ただ、その方の意見は僕はもっともだと思うわけで、やはり新しいランタイムをクライアントにインストールしてもらうというのは結構敷居が高い行為だと思うからです。
特に金融機関相手だとそういう風に感じます(ほかの業界もそうでしょうけど)。Adobeの方は、「簡単にインストールできるようにする」と言っていましたが、プロジェクタ(exe)方式は考えて欲しいですね。
あと、DB接続はやっぱり欲しい人は多そうですね。AdobeApolloを「ブラウザ寄りのリッチWebクライアント」として捕らえているようですが、DB接続の質問やDLL呼び出しの質問があって「スタンドアロンリプレース用のリッチクライアント」として使いたい人も多そうだなと思いましたし僕もそのうちのひとりです。
なので、ASDBC Flex2からDBアクセスみたい機能はちゃんと実装すればわりと用途はありそうだなという感じです。