少林少女

部屋の片付けをしていて、取り出した荷物が配置換えの結果棚に入りきらない状況になってしまった為、しかたなく溢れ出ていたCDを靴箱に入れ、とりあえず下駄箱に隠してみたが、

「これ見つかったらCD全部割られるかな・・・」

と考えてしまい、その時点ですっかり気力が尽きてしまった。


そしたらタイミングよく友達から、「暇で暇でひとりで日光江戸村にでも行ってしまいそうな勢いだ」という電話がかかってきたので、私は現実逃避も兼ねて遊びに行く事にした。


池袋で落ち合った所で、友達が「少林少女が見たい」と言い出したので「柴咲コウに興味あるの?」と聞いた所、「最近CMでよくやってるじゃん」という電通が大喜びしそうな理由が返ってきたので、まあそれもいいかなと思い見に行く事にした。


評判は若干聞いていたものの、百聞は一見にしかずということで、期待した。


で、結局内容はというと、正直カンフー系とかラクロス系だと期待して見たらわりと厳しいかもしれないと思った。
もしくはお笑い系とか感動系と期待しても厳しいかもしれない。


「それじゃあその映画ってナニでアレじゃないですか?」と思われるかもしれないが、私はそれなりに楽しんだ。


なぜなら開始40分頃から

「ああ、これは柴咲コウのイメージビデオなんだ」

と思うようにしたからだ。


それ以降は、スクリーンにどんな映像が映っても動じなくなったし、むしろ面白くなった。


もしこの映画を見る機会があって、途中から「?」と思ったら、「これはマニアックなイメージビデオ」と思ってみてもらいたい。


ということでこの週末、映画代1800円を払って私が再確認した事は、「1800円損したと思うより、その状況で1800円以上得する方法を考えた方がおもしろいな」という事。


角度によってはダメだと思っていたモノが割と良く見える事もあるし、考え方によって嫌な仕事も楽しくなる事もあるんじゃないかな。