「肩こりには左マウスが効く」とid:cero-tのエントリで見て、大至急左側に持っていきましたがあまりの違和感で5分で元に戻した、でおなじみのカタヤマです。
fit-PC2ですが、MacBookから摘出したHDDを組み込み、やっとOSをインストールできるようになりました。
OSは、管理の楽なDebianをインストールします。
OSをインストールするには、USBにCDやUSBメモリを挿してブートするか、もしくはLAN経由でPXEブートさせる方法があり、どっちかというとPXEの方がナウいので、PXEでインストールすることにしました。
PXEでブートさせるには、ネットワーク上にDHCPサーバとTFTPサーバを立てる必要があります。
(PXEについては、ここの絵がよくまとまっています)
一番簡単なのが、適当なマシンにLinuxを入れてサーバを立ててしまう方法です。
普通にPCに入れてもよいですが、私の場合、MacのVMWare上にDebianが入っていたので、それを利用しました。
インストールするのは、dhcp3とtftpの2つです。
aptitude install dhcp3-server aptitude install tftpd-hpa
インストール後、以下の設定をします。
/etc/devault/dhcp2-server
INTERFACES="eth0" <--利用するネットワークを設定
/etc/dhcp3/dhcpd.conf
#以下追加 allow bootp; server-name "適当なサーバ名" #DHCP設定 subnet 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0{ <--ご家庭のネットワーク環境に合わせて設定 range 192.168.1.10 192.168.1.20; <--貸し出すIPのレンジ 適当に設定 option routers 192.168.1.1; <--ご家庭のルーター option broadcast-address 192.168.1.255; } #fit-PC2用設定 host fitpc2{ filename "pxelinux.0"; <---PXEブート用のイメージファイル名 /var/lib/tftpboot直下のファイル名 server-name "適当なサーバ名"; <---上のserver-nameとあわせる next-server 192.168.1.90; <---TFTPでファイルを取りに行くサーバのIP hardware ethernet 00:XX:00:XX:00:XX; <----fit-PC2のLANのMACアドレス fixed-address 192.168.1.3; <---fit-PC2に貸し出すIPアドレス }
/etc/default/tftpd-hpa
RUN_DAEMON="yes" OPTIONS="-l -s /var/lib/tftpboot" <----ブート用ファイルを置く場所
設定後、Debianのネットワークインストールイメージを/var/lib/tftpbootにダウンロードし、展開します。
http://http.us.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/netboot/netboot.tar.gz
このtarを展開して、tftpbootフォルダにpxelinux.0ファイルがあることを確認します。
最後に、dhcpとtftpを再起動します。あと、もしルーターのDHCP機能を使っている場合は、OFFにしたほうが無難です。
この状態で、fit-PC2を起動します。起動直後にF2を押し、BIOSメニューからPXEブートをEnableにします。
うまくDHCPから情報が来ると、ブートが始まります。
(余談ですが、Debian5の場合、どうもブートできても画面が暗いままのようです。なので画面が暗くなったら、エンターキーを何度か押してみたらいいと思います)
これでイスラエルサーバもすっかりデビ色になりました。
困った点など
筐体は結構熱くなります。だいたい熱い温泉ぐらい。なので、風通しの良いところにおいたほうがよさそうです。
あとDebianとの相性かもしれませんが、普通のシャットダウンは正常に動きますが、再起動コマンドを打っても再起動してくれません。(シャットダウンが終わったところで止まってしまう)
まとめ
いろいろな意味で家庭的に自宅サーバ設置に問題ある人は、モデムの隣にしれっと設置して「いや、なんかノイズの除去がどうこうらしくて、NTTから設置してって来た」とか言っとけばいけそうな気がします。
あるとおもいます。