Javaフレームワーク開発入門

Javaフレームワーク開発入門」という書籍が出版されることになりました。
著者はキムキムこと木村聡(id:skimura)さんです。



(本人の紹介文はこちらこちら

この書籍作成にあたり、id:shot6と共にレビュアーとして参加させてもらいました。
PDFをやり取りして、紆余曲折ありで出版までに1年半ぐらいかかりましたが、無事に形になって嬉しかったです。
関係者の皆様、ありがとうございました。

内容

本の内容はタイトルの通りで、Javaフレームワークを開発する人を対象とした入門書となっています。
とはいえフレームワークを一から開発する人もそう多くはないと思いますので、内容としては、開発の共通化チームのようなところに配属された若手が、Strutsに対して機能を追加して行く過程で、フレームワークそのものや、フレームワーク開発に必要な知識を学ぶ、という感じになっています。
最初にデザインパターンメタプログラミングAOP、DIについての解説があり、最後に実践的な内容がいくつか解説してあります。

お勧めしたい方

Javaでロジックは一通り実装出来るけど、フレームワークとかがどう動いているのかピンとこない、という方や、共通的な機能をうまく作るにはどうしたらいいんだろう、と思ったりしているような方にお勧めしたい内容になっています。
ひがさんが推薦文として「この本は、アーキテクトを目指している人にとっての『はじめの一歩』にちょうどよい」というのを書かれていますが、この書籍に書いてあるような内容はアーキテクトの基礎知識として必要なことだと思いますので、これからそういう方面に進みたいと思っている方にも、知識の再確認という意味で手に取って頂ければと思います。

その他

読み方、というわけではないですが、5章が実践編になっているので、ある程度知識のある方はここから読んでみてもよいかと思います。
あと挿絵がわりと入っているのですが、これに関してはレビュー対象外でしたのでコメントは差し控えます。
(タイトルや表紙のイメージとはちょっと異なる挿絵が入っています)


本書の解説では不十分だったり、逆に説明が長かったりする内容もあると思いますが、自分がフレームワークを作る時に知りたかったような内容は、網羅して入っていると思います。
私は幸いなことに、会社の先輩がこういった知識をしっかりと教えてくれたり、実際に実装して見せてくれたお陰で学ぶことが出来ましたが、そういう人が回りにいないという方に、一番お勧めしたいなと思います。


一人でも多くの人の役に立てば幸いです。