読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

転職について

少し前の話ですが、アマゾンデータサービスジャパン(ADSJ)を退社しました。

 ADSJ

見返すと、入社したのが2011年7月だったので、丸4年働いたことになります。元々はJavaデベロッパーをしていましたが、入社時のブログにも書いたのですが「みんなこれ(AWS)を使ったら楽になるのにな」という思いがありました。自分自身がデベロッパーだったので、AWSが当たり前に使えるような環境があれば、開発をする時に楽になるし、そんな環境がいいよな、と思っていました。

私は以前は金融系のフロントエンドシステムを開発していましたが、LinuxJavaは分かりやすい例で、以前はプロジェクトを始める際に、それ自体を導入するかどうかを詳細に調査する所から始まっていましたが、メリットが理解されたり採用事例が増えるとその過程は無くなって、当たり前のように使われるようになりました。AWSを触っていると、これはLinuxJavaのようなところまで行けるんじゃないか、という感覚はありました。

そんなわけで、AWSを当たり前にするには、もちろんAWSのメリットが開発者に認知されることが必要ですが、それ以上に採用事例があるということや、法制度的に問題がないということようなことも、特にAWSを採用する側の企業にとっては重要になるケースが多くあります。採用事例を増やすためにははじめの一歩を踏み出して頂く企業を支援する必要があるのですが、それにはやはりAWSを提供する所にいないと難しいと思い、ADSJに行こうと考えました。

その時一緒にOSSをやっていた大谷さんが先に入社していて、会社の仕事内容や雰囲気などを聞かせてもらったり、後押ししてもらえたこともあり、3番目のソリューションアーキテクトとして入社することができました。在職中はAWS導入を考えている企業の方々と一緒に活動を行い、AWSの公開事例のいくつかには携わることができました。

日通さんの案件は、採用頂くまでにかなり長い道のりでしたが、最終的に採用頂くことができ、大企業の基盤でもAWSが採用頂けるという確信が持てる、自分の中でも一つの大きなターニングポイントでした。また金融系のお客様も担当させて頂き、特にFISCのガイドライン対応や事例公開を通じて、クラウド利用の有識者会議に参加でき、多少なりとも金融機関のAWS利用に向けて布石が打てたのは良かったですし、そのプロセスを通じて、物事の動かし方、というか枠組みを変える仕組みを体験できたのは大きな経験となりました。

そのほか書籍も数冊(CDP本紫本)出すことが出来ましたし、AWSクラウドデザインパターン(CDP)をまとめることができ、その作成を通じて、社内やコミュニティの様々な技術者の方からたくさんの知識を得ることが出来ました。集大成(?)として、CDP麻雀を作り上げることもできました。re:Inventでのプレゼンもいい経験でした。

AWSのお客様、パートナーの皆様、JAWSに関わっている皆様、社内のチームの皆様には、大変感謝しております。全ての方に個別にご挨拶にお伺いできなかったのですが、改めてお礼を申し上げます。

AWSソリューションアーキテクト

4年間続けたAWSソリューションアーキテクト(SA)というロールですが、本当に多種多様な仕事ができるロールです。AWSを利用いただくために出来ることはなんでもやる、というイメージで、AWSの技術的な側面を抑えつつ、利用者にとってのメリットを訴求していく仕事でした。

技術支援ということで、設計をお手伝いしたり技術調査をしたり、問題解決をしたりするのはもちろんですが、プレゼンテーションも、技術者だけでなく経営層に対してすることもありますし、イベントなどで外向けにも話をします。営業のために提案書を作ったり、公開用のホワイトペーパーや技術マテリアルの作成をしたり、トレーニングやWebセミナーも行いますし、AWSのサービス開発に関わってローンチのヘルプやβテストをしたり、顧客フィードバックを集めたりもします。かなり多種多様な仕事がありました。

実のところ、入社前ではやったことがないことがほとんどだったのですが、社内の同僚SAや他のロールの人たち、またパートナーさんや、AWSをうまく使いたいという強い意志を持ったお客様に支えて頂いて、なんとか続けることができました。強みを持つ方々が周りにいるので足りないところがどんどん埋まっていくし、新しいことでも形になっていくんだなというのを身を以て実感しました。

SAは、もちろんAWSの最新技術に触れていられるという点だけでも非常に魅力的なロールなのですが、振り返るとそれ以上に、SAが置かれるこういった多くのロールの方と関わって何かを作り上げていく環境というのは、大きな魅力だったと感じます。技術者として色々な仕事がしたいという方や、幅を広げたいという方は是非一度AWSソリューションアーキテクトを経験されると良いと思います。

特に今、AWSにどんどん企業やデータが乗ってきて、企業連携やサービス連携なんかが実ビジネスになってくるフェーズなので、SAになってこれに直接携わるのも面白いと思います。つなごうと思えばVPCピアリングなどで一瞬で接続が終わる均一なインフラ環境に、多くの企業やデータが集まっていることは、おそらく今までなかった状況だと思います。また技術面だけではなく、JAWSやE-JAWSなどのコミュニティもあるため、いわゆるAPIエコノミー的なものも、AWSであればビジネスになるのではないかと思います。SAはこういう所に直接関われますので、新しいビジネスやアーキテクチャを体験できるのではないかと思います。

退社にともない、エンタチームの皆様、SAマネージャー、関連チームの方には多くご迷惑をお掛けしましたが、今後はAWSエコシステム側として貢献して行きたいと思っていますので、是非引き続きよろしくお願いいたします。

開発者にもどる

2014年は多くの企業事例が出てきたためか、顧客訪問をしても、AWSの採用に前向き、もしくはすでに採用が決まっているというお客様が多くなってきました。自分の中では旭硝子さんの事例はさらなるターニングポイントで、AWSの利用方法をお客様がこれだけしっかりと話していただけるのであれば、認知も一定まで行ったのではないかという感触を得ました。そんな折、自分自身も開発に戻るのもいいなと考え始めていたタイミングでソラコムの話を聞き、AWSを使ってチャレンジをする絶好の機会だと思い、玉川さんと話した結果、開発者として転職することを決めました。

現在は毎日追われながら開発をしています。フルスタックエンジニア云々という話がありますが、むしろ今はスタックオーバーフローエンジニアです。しかしながら、利用者になると改めてAWSのメリットを感じます。DynamoDBやKMSも、一から作ると考えるとゾッとしますが、AWSであれば月数ドル払えばいいだけなので、本当にありがたいです。今はAWSのメリットを享受しつつ、システムを実装する毎日です。

今後について

ソラコムの製品発表が明日行われますので、詳細は是非ITPro Expoのソラコムブースで聞いていただきたいと思います。私も15分枠をいただいて、ブースで製品紹介をさせていただきます。シールなどのプレゼントも用意していますので、皆様是非お立ち寄りください。

また10/3には八子クラウド座談会にも参加させていただきます。また開発者イベントも企画中ですので、興味を持たれた方は是非ご参加ください。

今後は自社製品を開発しながら、エコシステムの皆様と新しいユースケースやビジネスを作っていきたいと思っています。またもちろんAWSとは関わりが深いので、AWSの利用者の方々とも一緒にチャレンジしていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。